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曲がるは正義

2026/2/12
in ストエレの奇妙な制作日記

寒い日が続いているが、いかがお過ごしだろうか。我々ストエレのふたりは、目下ストップモーションアニメーションの撮影中である。

さて、ストップモーションを作る上で我々が最も頭を悩ませたのが、「ベラとプッピスを何の素材で作るか?」という点である。

キャラクターデザインに関しては、猫太郎が「あぁでもないこうでもないそうでもないこれでもない」とウンウン頭を悩ませた末、「よしこれダ!」と現在のデザインになったのだが、あのデザインは意外と緻密で繊細なのである。そしてそれを再現するためには、クレイアニメなどで使用される油粘土は不向きであり、必然的にオーブン粘土のような「形成後に高温で熱し固めるもの」を利用せざるを得ない。

しかし粘土を焼き固めてしまうと、今度は「曲げること」が困難になるのである。ストップモーションの制作をする上で、「曲げられない」というのは致命的である。

そこでまた、「あぁでもないこうでもない……」と頭を悩ませ、試行錯誤を重ねた結果、ベラとプッピスの造形の一部には、シリコンを使用することとなったのだ。猫太郎の連日連夜に及ぶ実験の甲斐もあり、完成したものは非常に良いできとなっている。

しかしシリコンで制作をするのはなかなかに手間がかかる。まず型を作り、色味を調整しながらシリコンを流し、固まったらバリ取りとし、さらに着色をし……と、やや工程数が多く、制作にも時間がかかるのである。

そこで、「もう少し手軽に作りたいなぁ」ということで、先日購入したのがコスクレイだ。コスクレイはアメリカで開発された「焼いて固めた後も曲げることができる」という実に画期的な粘土なのだ。通常のオーブン粘土と同じ手順で制作できるため、上手くいけば時間的にもかなりの短縮になる。

ただ難点としては、コスクレイは現在日本の市場にはほぼ出回っておらず、公式サイトから注文しても、色によっては取り寄せに一ヶ月以上かかるのだ。「入手しづらさ」というのは、なかなかにネックである。

しかしこのコスクレイ、シリコンほどではないものの、なかなかいい感じに曲がる。焼き上げる際の温度によっても多少変化するように思うが、想定していたよりも、はるかに柔軟である。ただ焼くだけでこのクォリティのものが完成するというのはアツい。

「曲がるは正義」と猫太郎は言った。我々ストエレにとっての正義は常に、「自分たちが理想とする作品が完成すること」である。

そして私は今、その正義のため、再び寒さに震えている。

アトリエのヒーターをつけたまま、トースターを使用すると、ブレイカーが落ちると判明したのだ。正義のために、私は暖かさを捨てた。

ただ、先日コスクレイと一緒に購入したこのトースター、意外と暖かく、暖を取るのに適している。コスクレイは焼き上げる際に独特な匂いが出るので、このあとは換気が必要であるが、私は今一時の温もりに身を委ね、「最も曲がるコスクレイの焼き上げ温度と時間」を調べている。

フィルター加工によってより暖かみを増したトースターと手。


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